The latest at
Mountain Equipment

八ヶ岳 稲子岳南西壁
5月29、30日、MEサポートクライマー仙石淳氏と八ヶ岳は稲子岳南西壁に行ってきた。
初日は稲子湯からしらびそ小屋までのアプローチだけのゆるめの行程。今回の山行ではMountain Equipmentの新作ザック「Tupilak 45」を試してもらっているので、それも含めた色々なギアトークを交えながらゆっくり登って行く。
仙石氏曰く、この45ℓは結構荷物が入るよう。防寒着や食料などの個人装備に加え、50mダブルロープにツェルト、クライミング用品、ヘルメットなどなど、ガイドは色々と荷物が多い。それでもこの45ℓにはアルパインクライミング山小屋一泊二日が丸々っと入ってしまう!
苔で有名な北八ヶ岳のエリアだけあって、登山道は苔やシダ植物でいっぱい!休憩はとらずにゆっくりと立ち止まらずに登っていくともうしらびそ小屋。女将さんに挨拶して荷物を降ろしてまずは乾杯!
インスタ用の撮影に熱中する仙石氏。笑 銘柄は甲州にごり。
夕方になるとさすがに寒いのでフリースを羽織る。今回僕が持っていったのは「LIGHT FLEECE HOODIE」肌触りが柔らかく、ストレッチもあるのでとても着心地がよい。今回クライミング中では着用しなかったが、着たまま登ることもできてしまう春夏オススメのミッドレイヤー。
同行のSさんと翌週に控えた槍ヶ岳北鎌尾根の話のしながらの夕食。もちろん明日のクライミングについてもあれこれ話しながらごはんをいただく。天ぷらが美味しかった。
翌朝は雨が屋根をたたく音で目が覚める。名物の厚切りトーストを食べていると、これまた名物のリスがご挨拶。
雨が降ったり止んだりの天気だが、強く降った様子はないので準備をして出発。しらびそ小屋から南西壁取りつきまでは1時間強。ほぼ樹林帯なのでアプローチ中に濡れることはなかった。
途中から一般登山道を外れるので道は悪い。
ハーネスを履いて、ヘルメットをかぶって、準備完了。
ラッキーなことに取りつきに着くと雨は止み、不思議と岩は濡れていなかったので200mの岩壁にクライムオン!
リードは全て仙石氏。迷うことなくスルスルと登って行く。
1ピッチ目終了。天気は悪いが見通しは良いので不幸中の幸い。
仙石氏が着用しているのは「E7 HOODED JACKET」と「GLENSHEE PANT」。E7 HOODED JACKETは薄手のソフトシェルで、少し寒いコンディションのクライミングには丁度よい。胸ポケット1発なのでハーネスの干渉はゼロ。その胸ポケットにはスマートフォンが余裕をもって入る大きさで、これだけ入ればクライミング中は十分。
GLENSHEE PANTは細身の作りで足元が見やすく、細かな足掛かりも探しやすい。サイドベンチレーションの可動域は大きくて温度調整がしやすく、絶妙な場所に配置してあるのでハーネスの影響を受けない。膝下の縫製が真後ろにあるので、擦れによる痛みの影響を極力避ける設計もポイント。
ちなみに僕が着て行ったものは「SQUALL HOODED JACKET」。こちらもクライミング向けソフトシェルで、タイトな作りが風の煽りを受けず、より安全にクライミングを楽しむことができる。TUPILAK30 マグマとの相性もバッチリ(ジャケットのカラーは以前のものです)
2ピッチ目終了。足場の広いテラスで一安心、笑顔がこぼれる。
3,4ピッチ目も登り無事登頂!後ろには硫黄岳がズドン。
こちらのバックは天狗岳。登頂してすぐ雨が降って来たので早々に撤収。
帰りは懸垂下降はせずに安全に巻いて降りていく。
しらびそ小屋に戻ってくると女将さんが熊笹茶とチョコレートを出してくれた!
仙石氏曰く、「畳の井草の味」だそう。とてもスッキリしてて美味しいですよ!!
小雨降る中無事下山した後は秘湯稲子湯で汗を流して帰路に着きました。
仙石氏に試してもらった新作アルパインザック「TUPILAK」は大分気に入った模様。
・高い耐水性があり、今回の小雨降る中でもクライミングでも全く濡れなかった。
・45ℓで最小重量600g、最大重量815gと軽量。不必要なパーツは全て取り外しができて自分の使う機能のみを残すことができる自由度の高さ。
・肩のハーネスは程よい厚みと太さで、痛くなりずらい作り。かと言って武骨過ぎないので軽さはある。
・雨蓋の開閉システムが画期的。簡単にストレス無く操作できるので、従来のプラスチックパーツよりも使いやすい。
・スマートで引っかかりずらいので、クラックなどの狭い場所でも動きやすい。
などの感想を得られた。
TUPILAKシリーズの詳細はコチラ。30,37,45ℓと3サイズあるのでその人のクライミングスタイルに合わせて選べます。35の試作品を作り、3年かけて作りあげたMEの傑作を是非ご覧ください!
それでは!