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妙義山 筆頭岩
6月9日、妙義山筆頭岩にMEサポートクライマー仙石淳氏と行って来た。ロックの日に相応しいロックなクライミングになる予感!
前日に群馬県はにわか雨が降り安定していなかったようだが、朝到着してみると見事な天気、むしろ蒸し暑いくらいだった。この妙義山のエリアは日本三大奇勝の一つで、形のおかしな奇岩群が不気味ささえ感じさせる場所だ。筆頭岩は妙義山最高峰の相馬岳と比べると標高826mの低い岩峰だが、下から見ると地面から垂直に突き上がっており、登る前から少しビビる。
筆頭岩。右側の稜線を登っていくルート。
アプローチも落石の危険があるのでヘルメットを着用。
TUPILAKのマグマが映える。
気温は右肩上がりにどんどん上がり、30℃弱まで上がってしまった。。虫がどんどん寄ってくるので虫よけスプレーをふんだんに浴びる。
いざクライムオン!
仙石氏はいつも通り確保無し、フリーで登る!!我々も1ピッチ目は確保無しで登る。手がかりと足がかりはゆっくり探せばしっかりとあり、難しくはないが確保無しだと緊張して動きが硬くなる。
1ピッチ目をフリーで登り終えてからハーネスを履く。
仙石氏が着ている青いロングスリーブは「SUNSHADE LS ZIP TEE」。POLARTEC Power Dryを使用したロングスリーブで、乾きも早く、薄手で涼しい。UPF50+なので草木の無い岩場でも紫外線から皮膚を守ってくれる。今回のような暑い時にはちょうど良い行動着で、紫外線はもちろん擦り傷や虫刺されも予防できる。MOUNTAIN EQUIPMENTの新作アルパインザック「TUPILAK45」も変わらずお気に入りの様子。シンプルでいて質実剛健。アプローチでは狭い岩場を低い木をくぐりながら歩くシーンがあり、その時もひっかかりずらくて邪魔にならない。
2ピッチ目。ロープが止まることなくスピード感のあるクライミング。さすが。
クライミングパンツは仙石氏も僕も「ORION PANT」。縦横斜めに気持ちよくストレッチが利くのでハイステップムーブでも邪魔にならない。薄手のソフトシェルパンツなので夏のクライミングと登山には相性が良い。細身のデザインで足元の視認性が高いのでより安全にクライミングを楽しめる。
僕のジャケットは「ECHO HOODED JACKET」。肩回りは動きやすいようにゆとりがあり、腰回りはハーネスをつけてもダブつかないようにタイトな設計。完全クライマー向けのフィッティングで文句無し。胸ポケットにはスマホが入るくらいの大きさ。こちらはME STORE大丸、新宿、WEB STOREのみの限定品。
目線を外すと表妙義がドカン。
ここは一見ロープの右側が平らで広く登りやすそうだが足場があまりなく、左側のリッジを登っていくのが正解。
核心のナイフリッジ。見事なまでに両側が切れ落ちていて高度感がハンパない。どうしても早く通過しようと上半身が下半身より先に出てしまうが、腰を落とし、足から先に出して通過して行く。短いナイフリッジなのでビビりながらも意外と早く通過。このドキドキ感がたまらない!!
先に行く二人を眺める。虫よけは汗でとっくに流れてるので、待ちの間に虫とランデブー。
僕も到達。頂上は目の前。お助け鎖があるが鎖は登る時は使わない。
ラストピッチ無事終了!
この切れ落ちた岩の稜線を登ってきた。
登頂後に少しだけ休んだら今回の目玉、「50m懸垂下降、完全空中有り!」で下山。50mロープを連結して「ロープダウン!」
いざ懸垂下降!この崖に対して体重を傾ける瞬間がたまらない。
先行は仙石氏。50mの懸垂中に木がいくつかあるらしく、そのひっかかりを取りながら降りていく。その際両手がフリーハンドになることもあるのでバックアップを取ってからの下降。仙石氏が道を切り開きながら降りてる間は景色をボーっと眺めて待つ。その間にも虫とランデブー。
「降りてOKでーす!」と声がかかったので次は僕の番。写真はないので文章で。崖側に体重を傾けてゆっくり降りてい行くと確かに結構木があって降りずらい。その木のポイントを抜けると足が完全に壁に当たらなくなる、つまり宙づり状態に!突然ビルの窓清掃ってこんな感じなんだろうなと思いつく。
しばらく空中懸垂を楽しんだ後はちょっとしたテラスに到着。上では同行のO氏が待ってるのでテラスでは一瞬足を置いただけで続けて崖へGO。またしても空中懸垂ポイントがあり、それが終わると最後の難関が…
地上が見えてるところまで降りるとやや大きめな木が行く手を阻む。「その木をワーっ!と蹴って降りてきてください!」と仙石氏からのアドバイス。「ワー!っと蹴る」って何だ?笑 一瞬だけ考えたが木を蹴ってロープを外側に回して降りるということか。そして指示通り「ワーっ!」と木を蹴ってロープを外側に通して無事着陸。あー、、メッチャ楽しかった。。
次はラストO氏下降スタート!
O氏の着陸を待つ仙石氏。左の木が曲者。
見えるところまで降りてきたO氏。左側の木と格闘し、やや長期戦の結果、「ワーっ!」と木を蹴って無事着陸。
ロープ回収中。丸々50m分を回収するのは超重労働。上での岩や木や環付きなどの摩擦抵抗も重なり、ただ引くだけでは降りてこない。体重をかけて思いっきり引いてなんとか回収。
そして速やかに撤収、下山。
帰りには妙義温泉もみじの湯に立ち寄って入浴。仙石氏の山旅は「山と料理と温泉と」がモットー。
ナイスクライミングトリップとなりました!