登山用の防寒着なら、断熱性の高い空気層を作り出すダウンが最適

大きく膨らんだダウンボールがもたらす非常に高い蓄熱効果と断熱効果

大きく膨らんだダウンボールがもたらす非常に高い蓄熱効果と断熱効果

登山用ダウン製品が愛用される理由。単純に空気で膨らませただけの隔壁(バッフル)と、その中にダウンが封入されているものを比べた場合、蓄熱効果と断熱効果は大きく違ってきます。空気だけではバッフル内でも循環しやすく、せっかくの熱が奪われていってしまう、ということが起こるためです。

ダウンはバッフルを膨らませるだけでなく、バッフル内で充満して絡み合い、複雑な空気の層をつくりだすことができます。体温で温められた空気はそのまま留まり、外気に冷やされた空気もまた、簡単には暖かい空気と混じり合うことができません。ダウンの持つ断熱性と蓄熱の効果が、寒さの厳しい登山用途に適しているのはそのためです。

撥水性をもったダウンの登場が、登山用ダウン製品の可能性を大きく広げる

撥水性をもったダウンの登場が、登山用ダウン製品の可能性を大きく広げる

湿気に弱いという特性をもつダウンですが、MOUNTAIN EQUIPMENTの製品研磨の結果、近年では撥水性を持つダウンを使用したモデルも追加されてきました。

ダウンでありながら化学繊維綿のような特徴も備える撥水ダウンの登場で、従来のダウン製品で憂慮されていた湿気の問題に対し、濡れてしまった場合でも乾きが早く、ロフトが回復しやすいという新たな価値が生まれました。

登山用途で断熱力、保温力では他素材の追従を許さないダウンという素材の唯一の弱点、「湿度に弱い」という部分を、ダウンそれ自身に撥水性を持たせ補足したことは、登山用ダウン製品の可能性を大きく広げたと言えるでしょう。