不安定なビレイや、危険な箇所でもあまり確保をとらずに一気に直登してしまうなど、英国の岩登りの歴史は、命知らずのクライマー達の歴史でもあります。それと同時に、あまり自然には手を加えず、自然のままに自然を楽しむ、といった思想のようなものも、古き良き煉瓦造りのよく似合う英国クライマーの精神性や意識の根底に流れているようです。

それが岩場に手を加えないトラッドクライミングやフリークライミングの考えにも通じるわけですが、ロープを使用しないボルダリングを好む人にも、そのような岩登りへのフェアな美学があることでしょう。

ただ山を登るにしても、人それぞれに思惑やこだわり、そして美学があるように、アウトドアウェアにもそれぞれに思惑やこだわり、そして美学があるのです。

ハーネスやアックス、数十キロにおよぶギア類、すべての登山用の装備と覚悟を携えて挑む登山もあれば、クライマーが森の散歩の途中、ふと見つけたボルダーを登りたくなったりすることもあることでしょう。

仕事の帰り道、なまりきった体に喝を入れるように、クライミングジムに立ち寄って体を動かして行きたくなる衝動も、突然にやってきます。MOUNTAIN EQUIPMENTでは、そんなときにも着替える必要がなく、シューズを変えるだけで登り始められるようなライフスタイルウェアも提案しています。

見かけは普段着でも、ボルダリング（岩登り）のムーブに必要な運動性をしっかり備えたパンツなど。MOUNTAIN EQUIPMENTはいつも、フリーな気持ちでクライミングに向き合えることの喜びを大切にし続けています。